治一郎

ものづくりへのこだわりが生んだ新たな美味しさ

バウムクーヘンはもともとドイツの伝統菓子で、日本では大正から昭和初期にかけて作られるようになったと言われています。樹の年輪に似た形が「歳月を重ねる」という縁起の良さを感じさせ、結婚式の引き出物などのお祝い事に重宝されてきました。ただ、当時のバウムクーヘンは食感がパサパサしていて少々食べづらいのが一般的でした。当社でも今から40年以上前にバウムクーヘンを作り始めましたが、もっとしっとりとして、飲み物がなくても美味しく食べられるバウムクーヘンはできないものかと試行錯誤を重ねてきました。そうして2002年にようやくできあがったのが「治一郎」です。当社の菓子職人たちが地道にこつこつと努力を重ねて生み出した新たな美味しさ、それはまさに「職人技の傑作」といえるものでした。そして、彼らのひたむきな「ものづくり精神」に敬意を表し、当時の職人の1人の名をとって、このお菓子を「治一郎」と名付けました。

「治一郎」が愛される理由。それは、心豊かな暮らしを彩るお菓子としての存在感

東日本大震災以降、人々の価値観は大きく様変わりしました。物質的な豊かさよりも、心の豊かさを求める人々が増えてきたように感じます。暮らしの中の小さな贅沢、「お気に入り」に囲まれた心地いい暮らし、私ならではのこだわり……「治一郎」は、そんなキーワードの延長線上に存在するお菓子でありたいと思っています。一時的な流行に乗っかって大量販売をめざすのではなく、常に美味しさのクオリティの向上をめざす姿勢。それが、多くのお客様から信頼と共感をいただいている理由だと自負しています。

「美味しさ」は、五感を通じ、心で感じるもの

「治一郎」が何よりも大切にしているのは、「美味しさへのこだわり」です。美味しさというものは「味覚」だけで決まるものではありません。見た目や香り、感触など、五感のすべてを通じて「心」で感じとるものだと私たちは考えます。ですから、安心・安全を大前提に、バウムクーヘン自体の味わいや見た目、香り、食感はもちろんのこと、パッケージのデザインやロゴ、お店のディスプレイに至るまで、美味しさを感じていただくための創意工夫に努めています。店先でお客様をお迎えする時の挨拶や笑顔、ちょっとしたお声かけ、商品を手渡す際のしぐさひとつとっても、美味しさは変わるものです。心で感じる美味しさ、それこそが「治一郎」のめざす本当の美味しさです。